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第二回国際健身気功交流展示大会に参加しました

2007年09月03日
07.9.2
北京から帰ってきました。
第二回国際健身気功交流展示大会に参加してきたのです。
出発した8月24日はまだ夏の真っ盛りでしたのに帰国した30日はもうあちこちに秋の気配。私も渡中の前後を比べると全く別人とまではいかないいまでも、気功の技法、身法面では沢山の収穫を得て帰国しました。
印象に残ったことを、ざっと大まかに振り返って書いてみます。

○とても素晴らしい表演を見られたこと。
優れた身法を身につけた人が世界15カ国から集まっての表演競技会ですから、やはり目を見張りました。気功は、これほどまで美しく柔らかく力強くしなやかに気力にあふれた人の動きをつくりだすのだなあ、と心深く感動しました。
日本の気功の世界でも上手な方はたくさんありますが、やはり、こういう会で、世界の優れた動きを目にすると、目から鱗の感動があります。
とりわけ今年は、昨年の第1回に比べて表演者の技量がグンと高くなっていて、それだけに見応えのある表演でした。
上位に入賞した方々の動きには、基本の動きの正確さはもちろん、中心軸の強さ、それに付随するファンソンの素晴らしさ、足から頭・指先までを貫く身法、全身のつながり方の確かさ、内気の充実感、そして力みのない無欲・無心がそこにいるような風格、と、気功に求められていることがたくさんあることを私たちに教えてくれる内容でした。

全部は見られなかったけれど、私が目にした表演の中で目に焼き付いているのは、八段錦のChen Gangu(陳 四の下に正)さん(江西代表)。李常浩さん(湖北代表)。張智勇さん(中国養生法普及会代表)。五禽戯の劉淑琴さん(江西代表)。易筋経の何倩さん(湖北代表)。六字訣の岩田悦子さん(日本気功文化中心)。どの方も素晴らしい表演でした。

○気功を愛する世界の人々と知り合えたこと。
昨年この会で知り合い一緒に五禽戯講習を受講したマカオやドイツの人たちとはもうすっかり友達で、お互い顔を見るなりハローと握手でご挨拶。新たに知り合ったのは、スイス、カナダ、フランス、香港、アメリカ、もちろん中国の人たちも‥‥‥。表演で順番を待っている間に片言英語や身振り手振りで話したり、一緒に写真を取り合ったり、今年は世界15カ国32チームの参加でしたから、祝賀パーティもとても賑やかでした。そのうち数名には、健身気功協会の雑誌に記事を書いていただけく約束も取り付けることが出来ました。
祝賀パーティーといえば、舞台つきの大広間で行われたのですが、舞台上では、中国の伝統舞踊やカンフー等さまざまな伝統武術に加え、現代の若者グループのポップな歌、ラテンダンス、新体操、などが中国体育大学の学生さんによって披露され、中国の今の若者たちが楽しんでいる新旧の身体文化をかいま見る思いでした。

○予想以上の成績を収められたこと。
私個人に関しては、今年は参加しないことにしていたのですが、等級審査が今年から始まるというので、今までの努力を形に出来るならどんな等級でもいいから早くもらってこようと、気功にあるまじき?たっぷりの欲ごころで行ってきました。
行く前の情報では誰が等級審査の審査員なのか、どうすればどの等級がもらえるのかさっぱりわからないということもあり、まあ、当たって砕けろの心意気だけで行ったのですが、なんとか3段に合格。ちなみに最高位は9段だそうです。
私の場合、昨年・今年の競技会で優秀賞を戴いたぶんだけなら2段だったのですが、今回の等級審査での実技試験に無事合格できたので3段になることが出来ました。

競技会にも参加してきました。
昨年参加したとき田中先生に身体の歪みを指摘され直し方も教えていただいたのきっかけに、この一年間、気功の身法を身につけることに専心してきたので、その成果を見て欲しいという思いもあったからです。
成績は易筋経では8位。六字訣では9位、どちらも優秀賞でしたが、内容としてはどちらも最高賞に0.02点不足。もう一歩というところで、私としてはまずまずの評価をいただき喜んでいます。

昨年に比べ、審査員の充実ぶりは目を見張るものがありました。
競技会の審査員は総審判長・楊柏龍先生を筆頭に、副総審判長に王毅先生と張明亮先生、このお二人は競技の間全員の競技をごらんになっていました。
実際に審判席に並んで評価を担当されたのは、審判長が昨年とおなじ胡○飛先生、審判員には日本の気功愛好者にはお馴染みの崔永勝先生・雷斌先生に、牛愛軍先生他三名の先生方でした。
審判員が充実し競技会の制度も整ってきたせいか、今年は昨年より評点が厳しく、8.8以上はなかなか出ませんでした。
会場の人たちが息をのむ素晴らしい演技をした人には9.0以上が出て、そういう人には会場からも賞賛の拍手がわき起こり、とても気持ちのいい会でした。

ちなみに、等級審査のほうは、審査員に、楊柏龍先生、虞定海先生、張明亮先生、崔永勝先生、他1名、と健身気功の主だった先生ずらりと勢揃いの小会議室で行われました。審査される身としては胸ドキドキでしたが、この先生方に審査していただいて等級をいただいたという思いは、やはり誇り高いものがあります。

○易筋経を今までになく詳しく学んでこれたこと。
競技会の後は例年通り健身気功の集中講義です。今年は易筋経の講義でした。先生は石愛橋先生。いつもの講習会と違ったのは、アシスタントに競技会で1位だった何倩さん。そして彼女とほぼ同じ力量の蒋宝(ただしくは宝にくさかんむり)さん二人がついてくださったことです。この二人の素晴らしい動きをお手本に出来たということが、とても勉強になったのですが、それより何より、石先生の説明が今までになく詳細な内容でした。中医学で言うとどの経を動かすのか、意念はどう使うのか、どの動きが陰でどの動きが陽かなど、今まで聞いていなかった内容を学んできました。
1日目の後半だけは、石先生の同僚の先生がとても詳しく韋駄天杵第1勢〜3勢を教えてくださったのですが、たったこれだけの動きを学ぶのに4時間みっちり。これは、正確に丁寧に動くことの意味を身体で学んだ4時間でした。
この先生には、韋駄天杵の時の手の指は中指に意念も力も集めておくことを学びました。そうすることで親指は自然に人差し指にくっついてきれいな柳の手になるのです。
私は割合真面目な方ですから、しっかり先生のおっしゃるとおりにやっていたのですが、先生は何度もこの点を注意されて、親指に力を入れてる人なかなか減らないようでした。そのうち先生が回って一人一人の動きを直してくださるのですが、私の所では「この親指の力みをとって」となんと親指を治されたのです。あぁ〜!なんと、誰かまだ親指に力を入れている人とは私のことだったのです。自分は出来ていると思っても出来ていないことがある。これは常々心にとめていることですが、穴があったら入りたいとはこのことでした。
それから親指に注意して、必要なところでは中指に意念を集めて中庸の手を作るように心がけましたが、案外これが難しい。意外なところで無駄な力を入れていることに気づかされた一幕でしたが、こういう細かいところの発見をさせていただけるのも一流の講師陣に学ぶ幸せでした。

テスト前の最後の仕上げの練習では、みんなが円陣を組んで、アシスタントの何倩さんに直してもらいながらの練習です。この時、私はアシスタントの何倩さんに言われて円陣の真ん中に出てやることになりました。私ごときがと一瞬思ったのですが、頑張って練習してきた易筋経ですので、私の今回の晴れ舞台と思ってこの役を務めさせていただきました。これも、忘れられない思い出です。

今回の講義は、二人のアシスタント、そして先生の3名が会場をくまなく回りながら一人一人の動きを直してくださるのが特徴でしたが、その直し方も,その人の力量にあわせて初めての人には初めてのように、長くやってる人には一段レベルアップするように、きめ細かなアドバイスをされていたのが印象的でした。
私の場合、倒曳九牛尾で右向きの時は右脇腹も股関節も閉めることが出来るのだけれど、左向きの時は前に出た足の踏み込みが弱い分だけ右脇腹と股関節のしまりが弱くなってしまいます。右向き左向き両方の牛を曳かせてチェックしてくれた、アシスタントの蒋さんはこのことを一瞬で見抜いて、弱い部分の二カ所をポンポンと叩いて、閉めるよう促してくれました。こういうことのすごさに、ほんとに感心してしまいます。身体の使い方を正確に身につけてる人がみれば一瞬でわかってしまうのですね。こういう指導者に私もなりたい。心底そう思った瞬間でした。

○おいしい料理、心のこもった応対。
宿舎は石景山区にある四つ星ホテルの海特飯店。水漏れや断水に困った部屋もあったようですがまずまずの快適さで、食事は毎回豊富なバイキング料理。特別日本料理が恋しくなることもなく毎回おいしくいただきました。
それより、感動したのは中国国家体育総局・健身気功管理中心の皆さんの心配りでした。会場となった篭球センターで行われた開会式ではたぶん、来年のオリンピックの練習も兼ねているのでしょう、少数民族の民族舞踊や市民の皆さんによるマスゲームもおこなわれ、その熱烈な歓迎には私たちもビックリ。驚いてしまいました。
また、どんな質問でも一生懸命聞いて答えてくれた劉紹晨さんはじめ学生通訳の皆さん。私たち日本人グループの苦情もお願いも一切合切を取り仕切り、最終日の八大処観光ではガイド役までしてくださったくださった王建軍さん。いちばん古い友達といって私たちを迎えてくださった鄒積軍さん。そしてスタッフの皆さん。ほんとに沢山の方のご尽力で楽しませていただいた今回のツアーでした。
皆様に,心からお礼申し上げます。ホントに楽しかった。ありがとうございます。

○次のステップ
私にとっても、健身気功と名のつくツアーは今回で5回目の参加となりました。第1回、何もわけがわからないまま八段錦と六字訣を学んで帰ったのが2003年10月ですから,以来4年間に5回の研修を体験したことになります。

さて、この間、私は少しは何かが変わったのかどうか。
胸に手を当てて心静かに振り返ってみると、テヘヘといって頭をかきたくなるようなこともありますし、まあ、いくつかは胸を張ってよく頑張ったと言いたいこともあるようです。

問題は,これからのことですが、さて、私の課題は‥‥‥?
それは、やはり、「身法」を身につけること。ですね。

今回の大会表演を見ていてつくづく思ったのですが、気功には気功の身法というものがあります。
たとえば中心軸がしっかりしていれば他の筋肉は思い切りリラックスしていられる。とか、体重を入れ替える瞬間の身体には一番安定して美し形がある。とか、どんな動きの時にも争力はいつもバランスよく働いているとか。その他にも、虚実がはっきりすればするほど動きはなめらかになり、それも、足裏-腰-腕がつながって、円や8の字の動きを左右同じよう動かせれは力の流れがとぎれないとか、足の裏の動き方、腸骨の動き方には一定のルールがあるとか、こういった身法をきちんと身につけることが結局は気功に精通するということではないかと思ったのです。正直なところ昨年の私はこんなこと全然、思いつきもしませんでした。

という言うのも、八段錦で一位だった陳さんの動きを見たとき、目を見張ったのです。自然でなめらかで優雅なうごきなのに、力の充ち満ちているのがわかる。だけれど、どこにも力みがない。気功の風格ということを考えた瞬間でした。こうなるにはやはり身法をきちんと身につけなければ。

自分の健康のためにちょっと気功を楽しんでみるというのなら、ファンソンできて外の鳥の声が聞こえるくらいには心が静まって、天地に広がる心地よいイメージとともに、自分にとっての心地よさを感じられるゆっくりの速度で動けるようになれば、とりあえずは十分、効果もありますが、やはり、教室を持ってこれが気功ですと伝える立場にたつなら、身法ついて、もっと磨いていく必要がありそうです。私の場合、出来てると思っているけど実は出来てないこと。これがけっこう多いので、これを指摘してくれる良き仲間つくりから始めなければなりません。気功の理論も深めて行きたいし、なんだか忙しくなりそうです。

03年に初めて中国に行き、中国研修の場で初めてお目にかかった日本国内の先生方の動きやお考えにいろいろ学ばせていただき、昨年今年は競技会参加者の素晴らしい動きで目の鱗を落としてもらい、自分が井の中の蛙でしかない恥もかき、今年ははっきりと、どの方向に向かって進めばいいのかやっと道筋が見えてきました。
中国に行ってなかったらここまで来れなかったと思えば、ちょっと悔しくもありますが、いつの日にか、教室の生徒さんと一緒に大会に行ける日を夢見ながら、こつこつ進んでいこうと思います。

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